日々是好幸 

あるものを生かし、楽しく過ごす。日常にある幸せな暮らし方とヒント。

非体育会系の私がハマったシニア・チアダンス 「チアと私」②

のっけから自分の話で申し訳ないが、私は2018年7月に日本最古のシニア・チアダンスグループ「ジャパンポンポン」に正式に入会した。入会のきっかけから現在に至る経緯を書きたいと思う。
体験こそすべて。年だから何かを始めるのは遅い、とあきらめなくてよかった!それを実際に経験したからだ。

ジャパンポンポンとは

ジャパンポンポンは、創始者の滝野文恵さんが1996年に立ち上げた、創立24周年を迎えるシニアのチアダンスチームである。
滝野さんは、1984年、52歳の時にアメリカ・テキサスに「老年学」を学びに単独留学。帰国して62歳の時に送ってもらった本に「アメリカには平均年齢74歳のチアリーダーグループがある」と知り、シニアでもチアができる。日本にないならば私がやろう!と思い立ち、アリゾナ州サンシティポンズというチームのリーダーとやりとりを重ね、友人たちに声がけをして10人で立ち上げた。
最初はチアリーダーではなくバトン部のコーチに教わりながら、以降7周年に7曲、10周年には10曲を披露し、2015年には20周年記念のチャリティショーを行った。入会資格は「55歳以上」だが、平均年齢は71歳。毎年年を重ねていくので、疲れるし、忘れるし、みなさん人の話を聞かないし、とは滝野さんの弁だが、何より楽しんでいる人たちがメンバーだ。

チアに出会ったきっかけは

入会のきっかけは、不純な動機。集英社で長年、女性誌の編集者として仕事をし、満期でリタイアした私は、その後、フリーで編集やライティングの仕事をしている。その中に、シニア女性の素敵なライフスタイルを紹介する「美しい人の大人スタイル」というムック本の取材があった。
最初に、取材対象となる素敵な女性候補を探していた。その時、たまたまTV番組でジャパンポンポン(以下JPP)の創始者、滝野文恵さんを見た。
チアダンスのシーンもあったが、それより自宅で全身が見える鏡を通るたびにフリをくりかえす、Tシャツにデニムのカジュアルな格好がかっこよかった。そのとき、あ、この人はロックだな、生き方もかっこいいに違いない、と直感した。
そこで、まず、滝野さんに会う段取りを考えたが、ジャパンポンポンというチーム名しかわからない。ネットでHPを検索したら出てきたので、HPのお問い合わせ先に連絡をしてみた。滝野さんにお会いしたいということ、ついては一度、練習風景を見学させていただきたいとメールした。
ほどなく返信があり、毎週月曜の夕方に某所で練習をしているので見学は随時受け付けています、とのことだった。さっそく行こうと思ったが、すでにムックの取材は始まっていて、なかなか時間が取れなかった。そのうち、取材候補の人たちは決まってしまい、見学に行く機会を失ってしまった。